●海外でのルームシェア体験記


●WGという生活
私は学生時代、ドイツで約1年間留学した経験があります。
その時は、1フロア約15人程度の学生寮に住んでいました。
ですから、厳密に言うと、ルームシェアには当てはまらない
かも知れません。

しかし他人との共同生活という面では、共通する部分もありますし、
知り合いの多くはWG(Wohngemeinschaftの略、住宅共同体)
に住んでいたので、私なりに気づいたことを記したいと思います。


●ドイツはWG天国?
私がドイツの住宅事情で驚いたことは、知らない者同士が
同じ屋根の下で暮らすWGがかなり一般的に普及
していることです。
以前の私の感覚では、見ず知らずの他人と共同生活をすることは、
絶対にありえないことでした。

しかしドイツの若者の間では、WGに住むことが親からの
経済的な自立の一歩であり、WGでの生活を経てアパート暮らしを
始める人が多かったように思います。
大学の掲示板や新聞にも、WGのルームメイトを募集する
広告
が出され、広く情報が交換されていました。

私の知り合いは、こういった情報をこまめにチェックして、
気に入ったWGに住んでいました。

ところでなぜドイツでは、WGが一般的に広まったのでしょうか。
私は合理的なドイツ人の精神にも関係しているのではないか
と思います。

交通の便の良い都会で、一人暮らしをするには毎月大変な
出費がかさみます。でも都会に住みたい。
この願望を叶えてくれるのが、WGというスタイルでしょう。

またドイツでは、子どものうちから自立のための教育に重点
置いているように思います。
家庭や学校では、自分の考えを持って行動するよう教育されます。
みんな一緒という発想は、彼らにはほとんどありません。

自分がどうしたいのか、そのためにはどうすればいいのか、
これが彼らの行動の基本です。
ですから、高校を卒業したら次は、よほどのことがない限り、
親からの経済的な自立を考えます。
ドイツでは大学の学費もタダ同然ですから、アルバイトをしながら
WGに住むというのが一般的な流れなのでしょう。

●冷たい?人間関係
ドイツ人は自分の考えをはっきり言います。
私も留学当初は、同じ寮に住む子から言われた何気ない一言に、
いちいち傷つき、落ちこむことが多々ありました。
しかし、私に言った本人はまったく悪気がないようで、
次の日会った時は、何事もなかったかのように笑顔で
接してくる
のです。

これは半年ぐらいしてわかったことですが、ドイツ人は
よく言い争いをするけど、後に引かない
のです。
日本人だと、「こんなこと言ったら、気を悪くするかな?
それなら言わないでおこう。」ということがあると思います。
見てみぬふりをしたり、自分の気持ちとは反対のことを
言ったりしてしまった経験もあるのではないでしょうか。

しかし私には、言いたいことを言い合える環境は、
ストレスを感じることもなく、快適でした。

●いつでも学ぶチャンスがある!
またWGにはリーダーはいても、いわゆるボス的な存在の子は
いませんでした。
きっと一人ひとりが主体性を持って行動しているので、
いつでも一緒の仲良しグループや先輩後輩の上下関係が
ないからでしょう。

ちなみに、ドイツでは大学何年生という感覚はなく、
何ゼメスター(1ゼメスターは半年)終了したかととらえます。
一度大学入学資格を得れば、一生のうちいつからでも何回でも
大学に入学することができる
ので、同じゼメスターでも同じ歳
とは限りません。

高校卒業後、ボランティアや語学留学してから大学に入学する人
もいれば、かなり高齢の学生もいます。

いつでも学ぶチャンスがあるというのは、うらやましい限りですね♪

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